イニシャルS

ichibariki2006-02-14

それは何の前触れもなく突然やって来た。
ことの始まりはAudiオーナーの集まりに参加したことからだった・・・・


Sの付く車はすごいんだといことはなんとなくわかってはいたけれど、大排気量のセダンには全く興味が無かった私。クーペスタイルのライトウエイトカーにしか目がいかない私にとってそれは単なるおやじセダン(ゴメン!)でしかなかったからだ。


真冬の女神湖氷上トライアルに参加した帰路、慣れない氷上ドライブでヘロヘロに疲れ果てていた私を自宅まで乗せてくださったI氏。彼の愛車がS6だった。
車格の違う車はさすがだなぁ〜なんて思いながらお姫様気分で優雅に助手席に座らせていただいた。しか〜し、ひとたび鞭をくれると紳士の仮面からいきなり男臭い野生が目を覚ます。そうは言ってもあくまで上品さを失わないところがS様。まったりした眠気は吹っ飛び、地を這うドライブを楽しませて頂いた。自分でも普段走るのが大好きな首都高環状線から目黒線ではスタビリティーの高さも見せ付けられた。大げさかもしれないけど目から鱗・・・。


そして、茨城冬のあんこうオフにて、S4オーナーのM氏のご好意で愛車のハンドルを握らせていただいた。しかも高速で床べた踏み全開体験までも!約1万キロ走行の美しいノガロブルーの車体はどこまでもそしてどこからでも怒涛の加速を見せ付けてくれる。現実と違う世界へ吹っ飛んで逝ってしまいそうな危険な誘惑が満ち満ちていた。こんなすごい乗り物手に入れたら使いきれないストレスにさぞや苦しむことになるんだろう。


ちょうど氷上トライアルの直後でクアトロの能力の高さを思い知ってしまったこともあり、実際S様の存在は私にかなり大揺れを起こしている。敢えて速さを誇張せず奥ゆかしく慎ましく能ある鷹は爪を隠す大人の車。一台で全てをこなさなければならない私みたいな環境にこそ持ちたい車に違いないのだ! 


ボクちゃんもワニちゃんも捨てがたいけど(ぼそっ)