ワンダーの本気

ichibariki2005-06-07

これまでいち馬力+ワンダーは練習をとても手抜きしていたんだなぁとつくづく反省しています。
先日の練習ではふくらはぎから背筋まで全身筋肉痛で身体中ボロボロに疲れ果てました。今までワンダーに乗ってこんなに疲れたことはなくこれまで一体何をやっていたんだかすごく恥かしい。ワンダーの持っている可能性を引き出す努力をせず現状に甘んじていた自分に気がついたのです。
これまではワンダーの状態が悪かったこともあり、低伸運動をしてリラックスさせたり左右均等になるようにまた前駆加重を防ぎ起こしていく馬体のバランス中心の練習をして来ました。ワンダーは短期間でみごとに期待に応えてくれそうなってくると乗ってても楽で余裕を持って経路を回ることが出来ました。が、そこから先の努力を怠っていたのです。
馬場の試合で一番大事なことは何かというと馬の歩様だと思います。良い歩様を出すためにはもちろん馬体のバランスが取れていること・きちんとハミ受けして力が通っていること・前進気勢があること…などなど総合的に出来ていないと駄目なわけですが。歩様がよいとジャッジの基準点は上がります。
現状のワンダーの歩様では公認試合ではそこそこな評価しか得られません。ノーミスで完璧に回れたとしても多分今回同レベルの得点しかもらえないでしょう。現状から一歩進んだ歩様を手に入れない限りもう先はある程度見えてしまいました。しかし、並居る外国産馬やプロライダーの中に混ざってサラブレッドの練習馬でどこまでやれるかの挑戦をここで終わらせたくはありません。
そうなのです。ワンダーは競技馬ではないのです。練習馬として誰にでも安全に乗れるような基礎調教しか受けていません。これからもそれ以上の調教を受けることはありません。社長は皆が乗れなくなるから現状で十分という考え方なのですが、若様は私が望むならば彼の眠っている本気を起こしてもいいと言ってくれました。そう言っても言葉では簡単ですが彼の本気は一体どの辺りにあるのでしょう。まだまだ乗り手として未熟な私に果たして彼の本気を起こさせることが出来るのでしょうか、はたまた乗り切ることが出来るのでしょうか・・・・。
まだ7歳の彼は未知の可能性を秘めているはずです。問題はむしろ乗り手の方だと思います。人馬共に本気を出して良い歩様作りへの一歩を踏み出しました。
次の試合まで残り1ヶ月を切っています。どこまでやり切れるのかはわかりませんが、サンデーライダーの挑戦はどこまでもどこまでも続きます。